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相場の波とニーズの潮目

このブログの下書きをevernoteを使って書いています。
なかなか便利だなと思うのは、noteに書いている内容に関連する記事が勝手に上がってきたりすることです。
前回書いたnoteに関連する日経新聞の記事として「中古マンション 一段高」なるものがありました。なるほど、ここ最近、やはり中古マンション相場は値上がりしつつあるのだなと、普段取り扱っている商品なのに、一般の人と同じような淡い感覚でそれを読みました。

中古マンション 一段高
日本経済新聞 電子版. 2015年3月20日
http://www.nikkei.com/article/DGKKASDJ19H2A_19032015QM8000/

実のところ、私は中古マンション相場の上昇も下降も実感したことがないのです。
もう6年近くも事業として手がけてきたというのに!
相場が上がったなとも下がったなとも感じたことがありません。

もしかしたら、これはまだ手がけている戸数が少ないということが原因かもしれません。
あるいは、相場の上昇局面も下降局面も極端な「波」を経験したことがないので、その実感にかけている可能性もあります。
いずれにせよ、今、中古マンションが強く値上がりしている実感はないのです。
(もしかしたら、今後、そういう「波」を実感するかもしれません。そのときは、この場でそれを共有させてください。マンションを買おうとお考えの方には意味のある情報になるでしょうから)

さて、一方、相場の「波」は感じないのですが、季節性を中心としたお客様の「買い気」の強弱で生じる「潮」の干満は感じ取っています。
感じとるというよりも客観的に観測していると言っていいでしょう。
そういう仕組みを(まだまだ不完全ですが)、ACSでは構築してきたと自負しています。
つまり、ACSはマクロで生じる大きな波を見て経営する立場ではなくて、お客様の買い気のようなミクロな潮の満ち引きレベルで経営しているということかもしれません。

実は、この潮を感じ取って経営していくスタンスはとても大切だと考えています。
ACSは所詮小舟です。売上100億にも満たない小舟ですから、大きな波には身を任せるしかないし、波の影響を受けやすい大海原に出て行こうなどと無謀なことは考えられない。
よく知っている近海を慎重に航行する。それがACSにとって正しく海で生きていく方法になっています。となると、潮の満ち引きにはとっても敏感になります。

3月も残すところ1週間ほどになりました。
まもなく桜も咲き始める。そんな季節になると、潮はどんどん引いていくことになります。
日本の春は変化の時でもあります。
その季節に間に合わせる為に、人は様々に動くものです。
住宅購入・転居も同じです。もう春の住宅購入シーズンはとっくにピークアウトしています。
いま、ACSにとっての環境は完全なる引き潮。ですから、私たちは次のシーズンに備えて船の手入れをする局面に入っています。

ところで、そんなシーズンですから、もし住宅購入をお考えなら4月は狙い目だと思います。
とりわけ中古マンションをお考えならば、なおのことです。
5月のGW明けには潮は再び上がり始めます。つまり、お客様の買い気が上がっていくのが5月中旬なのです。
3月までの商戦で売れ残った良質な物件がマーケットにはたくさんあります。
お客様(需要)が少なくなっていく季節ですから、売り手(供給)側は値交渉に応じる可能性が増します。と言いつつ、4月はみなさん、お忙しいのですよね。

次回、なぜACSが相場に影響を受けないのか。
違うスコープで書ければと思っています。
http://www.nikkei.com/article/DGKKASDJ19H2A_19032015QM8000/