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恋愛小説と片付け

私、ときどき「USA Today」の「Bestseller」を検索します。
そこで何か新しい本はないだろうかと見てみるわけです。
なぜ、USA Todayかというと、それは当然ながら英語で書かれている本を探すことを目的にしています。
以前なら、随分と高い価格を払わなければ「洋書」は買えませんでしたが、今ではKindleやらなんやらと便利なものができて、すぐに欲しい英語の本が手に入ります。

問題はなにを読むか。
一時期はどういうわけか「恋愛小説」というか「ラブコメ」的なものをよく手にしました。
理由はわかりませんが、USA Todayのベストセラーでも「恋愛小説」は必ず上位にあって、検索者の目を引きます。それが手にする要因の一つだろうと思います。
そして、もう一つはこの手の本はすごく読みやすいというのが理由です。

ストーリーに親しみたいというニーズ以上に、英語に触れたいというニーズを持っている場合、母国語では読まないようなこの「恋愛小説」がうまくはまります。
なかでも、ソフィー・キンセラの作品は実に読みやすくて、おまけに結構面白いときています。
ただし、どのストーリーもだいたい同じような展開ではありますが……

ちなみに、私は「洋書」のペーパーバックの感触がとても好きです。
ああいう、安っぽい紙というか。子供の頃学校で配られたわら半紙の感触がなんとも心地よい風合いを感じます。
日本の場合、紙でも印刷でもすごく質がいいので気付かないのですが、ああいう雑でぶっきらぼうな印刷物を手にすると、かえって人間味が感じられて可愛く思えます。

そんなことでときどき活用するUSA Todayのベストセラー検索ですが、最近、堂々のベスト10を維持し続けている日本人作家がいます。
ジャンルはPsychology。当初見つけた時には、在米の日系人が禅か何かを題材にして書いたスピリチュアル本だろうと推測しました。

私にとって「自己啓発?」は埒外のジャンルですから、特別な関心を持って見ることはありませんでした。ところが、毎回検索するたびに上位にいるので、いくら興味のない私でもその中身がなんなのか徐々にわかってきました。
タイトルは「The Life-Changing Magic of Tidying Up」
日本でもベストセラーになっている近藤麻理恵さんの本でした。

アメリカ人は家が広いせいか心が広いせいか、概ね片付けが苦手に見えます。
その気質が近藤さんの本をベストセラーに導いたということでしょうか。
なんであれ、日本流の行動様式がアメリカ人に受け入れられているというのは気分のいいものです。
(近藤さんの片付けノウハウがどんなものかわかっていませんが、多分日本的エッセンスがあるんだろうと勝手に思っています)
それに、日本人の作者がアメリカのマーケットで売れ行きの上位を占めているというのも嬉しい話です。

読書の秋。
面白い本に出会いたいものです。