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神経の無い人、神経の太い人(5) 総括①

あ~、ナシオとフトシをやらなくちゃ。
(つまり、ナシオとフトシの続きを書かないと)


不思議なもので、「やらなくてもいい」と思っているときは、
大変に仕事が進むのですが…
「やらなきゃいけない」となった瞬間、仕事が滞る…
摩訶不思議な現象であります。



どうでしょうか?
ブログの皆さんもそんなことないですか?



そうです。これを逆手にとって、徹底していい加減に、テキトーに
をモットーに仕事に臨めば、あなたはすっかりフトシ君になれる。



そんなことで、今日こそ、
ナシオさんとフトシさんに別れを告げましょう。




転職して環境が変わり、挫折したナシオさんとフトシさん。
この二人に共通する問題は何でしょうか?




①これまでの成功体験に頼っている

②自分を変える努力をしていない



という2点が問題といえるでしょう。




ナシオさんもフトシさんも前の会社では、自ら持って生まれた
才能をフルに生かすことができました。



しかし、転身後も同じようにやっていけるとは限りません。
今までと違う環境に接した時、二つの反応があるでしょう。


一つは、環境が悪いという反応。
もう一つは、自分が間違っているという反応。






ナシオさんもフトシさんもハイパフォーマーでしたから、
なかなか「自分が間違っている」とは思えません。





しかしながら、ナシオさんもフトシさんももう一歩成長していく
ことを考えれば…

”郷に入れば郷に従え”ということを覚えなければならない
でしょう。





これまでの成功体験を捨てて、一から出直すくらいのマインドが
必要です。
別の言い方をすれば、そのくらいの覚悟がなく、転職してしまった
ことに問題があるともいえます。









さて、一方、こういう見方もありますね。




つまり、ナシオさんがナシオさんの特性を失ってしまったなら、
もはやハイパフォーマーでも何でもなく、単なる凡人になって
しまうのではないか?

号泣








ということですね。






確かに、ナシオさんがナシオさんの特性を失えば、
かなりの確率で、単なる凡人になってしまいます。




つまり、ナシオさんがハイパフォーマーであり続けたいなら、
やはり環境を選ぶことが重要なのです。




ナシオさんの特性として言えることは、
【自己認知】に欠けるということ。

【自己認知】とは、簡単に言えば、「自分の強みや弱みという
ものをよく理解している」かどうかということ。


世の中のナシオさんは自分がナシオさんであることを認識して
いないケースが圧倒的に多いのです。




それから、ナシオさんは【対人理解】も弱い。

【対人理解】とは、「相手の状況や心理というものを読み取る力」を
持っているかどうかということ。


【対人理解】が弱いからこそ、ナシオさんはどんなに特色のない、
あまり役に立たないような商品でも、買い手側の「買いたくない」
という心理を読み取らないので、一直線に営業できたりするのです。


よく『相手は自分の鏡』と言う表現がありますね。
【対人理解】の強い人にとっては、『相手は自分の鏡』と言う表現が
実に良く当てはまります。




【対人理解】の薄いナシオさんにとっては、相手が自分をどう受け
止めているかといった感受性に乏しく、従って、自分自身を
客観視する能力も低いといえます。



つまり、ナシオさんがナシオさんたるためには、自分を理解しすぎたり、
他人を理解しすぎたりしてはいけない。



ナシオさんには、周りを黙らせるだけの非常に強い達成意欲が
あります。
目的(ゴール)が明瞭であれば、それを達成するための強い貫徹力
を備えています。



ナシオさんには、「俺は俺」という強烈な開き直りが必要とも言えます。

その開き直りを認めてくれる無機的な組織を選ぶことが重要でしょう。



無機的な組織を見分けるだけの【対人理解】があればですが…




結局、ナシオさんの話だけになってしまいました。
フトシさんの話はまたいずれ…

徒然に…

そんなことで週末です。


現在、進行中のシリーズ2編をさておきまして、
今回はいかにもフロクな徒然なる内容で…



最近、何でしょうか、当社Ⅰ社の役員、特にO役員から
何かにつけて「それはフロクで公開すればよいのでは…」
「へへへっ」といった、あるまじき”おちょくり”を受けております。




もともと、まじめに仕事しているというよりは、まじめにふざけている
といった方がいいのではないかと思える経営メンバーたちですので…
まあ、致し方ないのですが。



そのO役員が曰く、彼が担当するOPPOサービスの”モテバイト”
大変好調とのこと。

”モテバイト”??
という方も多いかと思います。

内輪の話で申し訳なのですが、Ⅰ社がお届けするサービスに
http://oppo.jp/

OPPO
という、アルバイト探しのサイトがあるのですが、


その中で”モテバイト”なるコンセプトで特集を展開しておるわけです。
http://oppo.jp/cont/mote/




この”モテバイト”、要は”もてるアルバイト”ということで、
「異性にもてるアルバイト」をご紹介しておるのです。


「そんなもん、あるかっ!」とお怒りのブログの皆様。
これが、何と大変な効果を生んでおるのです。



まさに、企画の勝利といいたいところですが、どうやら”モテバイト”、
本当に”もてる”というユーザーが現れているらしく、効果絶大の状態。



世の中、やはり、”もてる”というのはデカイらしいですな。



確かに、人に与える印象というのは、おかれている状態によって異なります。
出来る限り、「自分を良く見せる」努力というのは、実は大変に大事であります。





その意味で、”モテバイト”を選ぶ諸君は、すでに”もてる”素養を身につけている?
のかもしれませんな。


という、実に脳のヒダをほとんど使わない内容でした。





ところで、初めて、フロクにて質問を頂戴しました。


「御社の選考方法はベストだと思っていますか?」とのご質問。
今年の新卒就職活動中の方からです。




この質問のわずかな字間に隠された”何か”。
その”何か”を探りつつ、Kなりの回答を…



当然ながら、完全な選考など無いと考えています。
しかし、一方、Ⅰ社としては、出来る限りご応募いただいている方々の
お話をお聞きし、また、同時に当社の考えをお伝えすることで、両社の
価値観の擦り合わせをさせてもらっております。
おそらく、一般の企業に比較してもかなり濃密に選考プロセスを
組ませてもらっています。


「K社長とは面接がない」とのご指摘もいただいているのですが、
確かにそれは事実です。
しかしながら、Ⅰ社の選考における基準や考え方というのは、採用プロセスに
関与するすべてのメンバーに相当注入しています。


したがって、私はⅠ社の選考プロセスに大変自信を持っております。
特段、私が関与する必要はないと…。



また、Ⅰ社は伝統的に(といっても短い伝統ですが)、最終的な採用決定権者は、
「採用担当MGRにある」としてきました。


たとえ、私が「採用すべき」といっても、採用担当MGRはそれを覆すことができる、
という仕組みで採用活動してきた会社です。



それだけ、権限を委ねている会社ですので、私は当社の採用プロセスを
非常に信頼の高いものと考えています。



ご質問いただいた方の字間から、Ⅰ社に対する不納得を感じております。
(もちろん、考えすぎかもしれませんが…)



当然、面接というわずかな時間の中で、すべてがわかる人間などおりません。
その意味で、何らか不納得な事態があったのかもしれません…。
だとすれば、非常に残念に思います。どうかお許しください。



かなり、硬い内容になってしまいました。
次回こそ、シリーズの続きをお届けしたい考えです。

なっなんと!

何と、遂にこのフロクに立派なデザインがつきました。




関係者の皆様。
C社の担当の方々、
F社長の秘書の方、
そして、F社長。
ありがとうございます!

それから、Ⅰ社OPPOサービスのMさん、
S秘書。

皆さん、ありがとうございます!




そして、なんと!
F社長の計らいだろうか?
アメブロの公式ブログにしていただいた!





ランキングは無いらしいけど、こんなフロクが公式とは…




私の人生において公式などということがあったろうか?
むむっ。どうやら我が人生における初”公式”??



実に複雑な心境であります。
初”公式”がフロクとは…。



公式になって、「迷走中」はまずいので、
「瞑想中」くらいにしておきます。
※まあ、今年40歳になる人間の駄洒落なんで、勘弁してください。



そんなことで、次回こそシリーズものをお届けします。

上司はあなたを何て呼びますか?(1)

ブログの皆さんからの本フロクに対する期待の方向性が見える思いです。



見てくださいよ。




前回のフロクに対する反応…
極めて限定的ですよね。


ブログの皆さんはゲンキンでいらっしゃる。
力を抜いて、”日記”みたいな感じで書いても、本フロクの”らしさ”が
損なわれて、皆さんからの反応が鈍るようですな。







そんなことで、また、いつまで続くかわからない新シリーズ展開です。

あなたの上司は部下をどういう風に呼びますか?




この素朴な問い。

意外とその会社の風土や考え方、
そして、その上司のビジネスパースンとしての素養というものを
あらわします。


さて、まず問題です。
ブログの皆さんの上司は皆さんをどういう風に呼びますか?



①男性社員も女性社員も呼び捨て



②男性社員は呼び捨て、女性社員は「○○さん」


③男性社員は呼び捨て、女性社員の一部をファーストネーム呼び捨て
(※全ての女性社員のファーストネームを呼び捨てするわけではない)


④男性社員も女性社員も「○○さん」


⑤男性社員も女性社員もファーストネーム呼び捨て




多少乱暴ですが、①-⑤それぞれ、どんな組織なのか
類型化してみましょう。




①気合と根性を大事にする中堅企業
(大企業になっても、これを続けている筋金入りの会社があります)


②古き良き日本企業


③古い時代の新しい会社


④いまどきの会社


⑤日本語で仕事をしていない会社




さて、①②についてはあまり解説の余地もないので、


本日は、

(③)『女性をファーストネームで呼び捨てする上司』


についてみてまいりましょう。





「カオリ」「ナオミ」など、なぜか女性、取り分け事務仕事を担当する
女性に対してファーストネームを呼び捨てする上司がいます。
もちろん、そうしたことを許容する組織的文化があるからこそ、
そうした上司が現れるわけです。



皆さんの中には…
「そんなの当たり前でしょ」「普通でしょ」
と思われる方もおいででしょう。



女性のファーストネームを呼び捨てする上司を普通と思うあなた。


あなたの会社は”古い時代の新しい会社”かもしれません。


年代で言いますと、1980年代くらいまでの”新しい会社”。
つまり、現在から見るとちょっと古い会社と言えるでしょう。




勿論、小規模な家族経営の延長上で、ファーストネームを呼び合う。
そんな文化の会社もあるかもしれません。



でも、いまどき、女性をファーストネームで呼び捨てするというのは、
セクハラで訴えられても文句言えませんね。



”古い時代の新しい会社”は15年位前まで先端的な会社でした。
女性をファーストネームで呼び捨てする文化もそうした先端性から
発したのでしょう。


しかしながら、時代はすっかり変わりました。

前述したように、女性に対して「カオリ!」などと呼び捨てすれば、
女性に対する蔑視と受け取られても仕方ありません。




この意味で、”ファーストネーム呼び捨て上司”の存在は、
天然記念物的な価値があるといえるでしょう。



また、”ファーストネーム呼び捨て上司”を許容する組織は
貴重な天然記念物を保護し続ける天然記念物保護区のような
価値があります。




>>>ちょいと横道にそれますが…

>>>ファーストネームで呼ばれやすい人がいますね。
>>>・人なつっこいタイプ
>>>・ファーストネームが”ダイスケ”
>>>(※要は、呼ばれやすい名前の人)
>>>・ラストネームが鈴木さん、田中さん
>>>(※要は、同姓が多い人)




まあ、確かに部下の名前を呼び捨てしただけで、
セクハラというのも大変なことです。
ここがアメリカなら問題なかったんでしょうけど…



改めてマネジメント諸兄のご苦労がしのばれます。
頑張れ!呼び捨て上司!
とエールを送りまして、また次回とさせてもらいます。


エクササイズ


次回があるとしたら、なぜ○○さんと呼ぶ上司が”いまどき”なのか、
解説いたします。

フロクの行方

徒然に…



昨日ですが、某会合にて、久しぶりに某K会長兼社長に

お会いしたところ、

「Kさんのブログ、とてもマメですよね」とお褒めの(?)の

言葉を頂戴しました。



つまり、K会長兼社長が私のフロクを見ていた!…

ぜんぜん違うポイントで驚いた次第です。

何だか『はずかしー』



自分で書いているくせに、何だか恥かしいこの感覚はなんだろうか?

K会長兼社長はお仕事柄、大変立派なブログを展開されていらっしゃる。

恐縮ながら、改めまして先ほど拝見いたしました。



大変立派な仕立て。

さすがこうしたことをお仕事にしていらっしゃるだけある…

ただただ感嘆いたしました。

とりわけ、ブックマークするとオリジナルのアイコンが出るようになっている。

皆さんは「別に珍しくないじゃん」と思われるかもしれないが、

私からすると、大変に立派な仕立て…とただただ感嘆です。


パソコン


そんなことでまた来週。


当フロクの形式について考える

以前も書きましたが、

本フロクに対するブログ諸君からの厚いご支持に感謝しております。


ところで、このフロクの形式についてですが、これまでを振り返ると、

いくつかの課題があるなと。


1)シリーズ化するとそのシリーズに縛られる

自然発生的に、心の赴くままに書いているだけなのですが、

いつの間にかシリーズ化してしまい、決着のつけ方に迷ったり…

何だか、本宮ひろ志さんの気持ちがわかるようで…


2)読みやすい改行のしかたがいまだわからず

どうも、改行をどの辺で入れればよいか迷います。

「どうでもいい」とお考えの方もおいでと思いますが、

読みやすさという観点で重要だと思っています。

同じ位相の話としては、ボールドの使い方や文字の色など…


3)どこまでいい加減であってよいのか

これは内容についてですが、どこまでまともであるべきか…

はたまた、どこまでいい加減でなければならないのか…

まあ、どうでもいいか。


4)これは重要→1回における適切な文字量

いつの間にか、かなりたくさんの文字数を書いていることがあります。

これも徒然なるままに書いているからなのですが、

あんまり文字数が多いというのもね…

ならば、分けたほうがいいかな何て。


5)ブログの皆様のお好みを考えて

どうやらこのフロクに対するご意見も様々。

以前のほうがいいというお声もあり、内容については

”適宜”検討してまいります。

ただ、やはり、皆様からのお声に耳を傾けまして、

そんでもって方向性を見出したいなと…


そんなことで、これらの諸課題を踏まえて次回以降、

取り組んでまいります。


***以上

神経の無い人、神経の太い人(4) フトシさんの挫折

今回も前回からの続きです。

中堅商社で快進撃を続けるフトシさんでしたが…

【フトシさんの挫折】


フトシさんの順風満帆の会社人生に転機が訪れました。
責任者として切り盛りしてきた逆オークションサイトのプロジェクトが正式な部署として
認められたのは、良かったのですが、フトシさんは正式な管理職としての職能等級に
いたっていないという理由から、新たに専任の上司が着任してきたのです。

適当にやり過ごして、俺の考え通りにやろうと思っていたフトシさんでしたが、
考えていた以上に、上司の介入がきつく、だんだん嫌気が差してきました。


最近、大好きになって、はまっているゴルフをまとめてやりたいという
不純な動機もあって、転職を決意します。
幸い、フトシさんの実績に関心を持つ企業は多く、良いオファーをいくつかもらいました。
その中で、外資系のIT機器メーカーを選択。
理由は、提示報酬が一番良く、メーカーとしても世界的に地位を築いている存在
だったから。
フトシさん自身、どこかに”あまり知られていない中堅商社勤め”ということに
コンプレックスもありました。
仕事内容はパートナー営業。この会社の製品を売ってくれるベンダー向けの営業
を担当します。これまでも同種の製品を扱ってきたキャリアが活かしながら、
ベンダーをコントロールして売上を上げるということにも新たな興味が涌きました。





そんなことで、この外資系IT機器メーカーに入ったのですが、外面から見ていた会社と
実際に中から見た会社のギャップに戸惑いました。


まずはじめに、調子が狂ったのが、同じ部署の同僚に自分を知ってもらおうと
ランチの際に前職での武勇伝を自慢にならない範囲で面白おかしく
説明していたときのこと。


始末書を何枚も書かされたけど、
全部始末書作成サイトで作っていたということを話すと、
同僚たちは笑うことも無く、

「ウチだったら始末書とか無いし。
始末書なんか書かせるよりクビにした方が早いじゃん。」
という冷たい反応。




更に、あるとき、直属のマネジャーから
「フトシさん、仕事には慣れましたか?
何か気づいたことがあったら教えてください。」
といわれ、

「部署内の伝票類が非常に多いので改善すべきではないでしょうか。
細かいレベルの電話で済む話まで伝票を書くのは手間だと思います。」

という、比較的まともと思ってもらえそうなことを言うと、

「それは、君の考えるべき事じゃないよ。
君はどうすればウチの製品が売れるのかを考えるべきなんだ。
そんなに伝票について考えたいなら業務ポジションを望むべきだったね。」
というこれまた冷たい反応です。




以前の会社では、自分の担当すること以外にも色々と意見をしたり、
注文したりすることが良いとされていたのですが、
新しい会社ではそうではないようです。

どちらかというと、何かに集中して取り組むより、拡散的に色々なことに
手を付けながら、徐々に形にしていく仕事の仕方をしてきたフトシさん。
そんなフトシさんにとっては、自分のアサインメント内に限定した形で
仕事をすることが窮屈に感じられるのでした。





そんなある日のこと。
フトシさんの同僚のダイヤルインが長いこと鳴り響いていました。
新しい会社では、以前と違い、電話はすべて個人直通のダイヤルインです。
離席時、不在時には、ボイスメール(留守番電話)を設定するルールになっています。
ところが、同僚はボイスメールを設定しないまま離席してしまったようです。


たまりかねて、同僚の電話をピックアップすると、
同僚が担当するパートナーからちょっとしたクレームを受けました。
どうやら発注していない製品が納品されたようです。
フトシさんは機転を利かせ、即座に対応。
同僚が不在の間に、製品のキャンセルを手配してあげました。




持ち前の機転を利かせ、同僚の不在中にキャンセル手配をしたフトシさん。
翌日、同僚に呼び出され、全く意外な言葉をぶつけられます。
「フトシさん、君は何でそんな勝手なことをするんだ。
他人のダイヤルインを勝手に受けて、他人の注文を勝手にキャンセルしやがって。」

フトシさんとしては顧客の立場に立ち、不在の同僚に成り代わって対応しただけ。
感謝されこそすれ、怒りをぶつけられるとは…


悩み


同僚は確信犯的に受注していない製品を納品していました。
彼はこれを”セールスイン”と呼びました。
確かにパートナー(代理店)に製品を出荷すれば会社の売上は上がります。
『でも、エンドユーザーが買わなければ、
在庫になるだけで本当に売ったことにならない』はずだとフトシさんは考えます。


しかし、同僚によれば
「あのパートナーは販売力もあるし、
あの製品を買うエンドユーザーが付いていることは、わかっている。
在庫として寝るのは今月だけで、来月にはきっちり”セールスアウト”されるんだ。」
とのこと。


さらに、同僚の怒りの原因は、この会社の評価の仕組みと関連がありました。
同僚はノルマ達成がかかっていただけでなく、フトシさんが手配したキャンセルによって、
賞与評価に大きなマイナスになってしまうのでした。



これは、会社側が”セールスイン”しただけで、その後在庫化した商品が”セールスアウト”
されずに返品されることを恐れたために生まれたルールでした。
過去、セールスを強化した際に、パートナー(代理店)に在庫を抱えさせ、
その後に大量の返品がおきるという事件があったのです。
この事件は本国を巻き込んだ大問題に発展。
営業部門の役員を筆頭に何名もの社員が責任を追及され、会社を去ったのでした。




今回のキャンセル記録は、フトシさんが誤って勝手にやったこととして処理されました。
そんなことで同僚の賞与評価には影響がなくなったのですが、
同僚に対しては”無理なセールスイン”をしている営業部員というマイナスの印象が
与えられたことも事実。
その後、フトシさんとこの同僚との関係はギクシャクしたものになりました。



フトシさんにとって更にショッキングな出来事がおきました。
自分が転職する際に熱心にこの会社に入ることを
進めてくれた上司の突然の退職です。

確かに厳しく叱責されることもありましたが、スマートに仕事を進める”できるビジネス
パースン”である上司には強い信頼を寄せいていました。



『あれだけ熱心に誘ってくれたのに…
何の前触れもなく、いきなり退職とは…』
フトシさんは非常に寂しい気持ちに襲われました。
『せめて、事前に話してくれても良いのに…』




そんな気持ちを抑えきれず、フトシさんは上司に問い詰めました。
「なぜ、あれだけ熱心に私を誘ってくれたこの会社を辞めてしまうのですか?
しかも、私を誘ってくれたのは、ついこの間ですよ。」


すると、上司は”何を言っているんだ?”というような少し驚いたような様子を見せながら、
「フトシさんはプロとして仕事をするということがわかっていないんだね」
と返すだけでした。



『プロとしての仕事…
つまり、この人はあくまで仕事として僕をこの会社に入れただけだったんだ』
フトシさんは自分の甘さを後悔しつつ、
『ここは自分の居場所じゃない』と考え始めるのでした。



そうです。
フトシさんの悲劇もナシオさんの悲劇と同様に、
自分が”活きる”場所を選ばなかったことに原因があるといえます。

こんなフトシさんやナシオさんにとっての打開策はいよいよ次回、
恐らく、たぶん、書くことになると思います。
(気が変わったらごめんなさい)

神経の無い人、神経の太い人(3) フトシさんとは?

前回、前々回と神経の無い人ナシオさんについて書きました。
そして、今回、ナシオさんの悲劇を起こさないためにはどのようなことが考えられるのか、
解説するつもりでしたが、それはいずれかのタイミングにしましょう。
(この辺の自由度がフロクならではですね。)


今回は神経の太い人について。
前回までで神経の無い人がどんな人かおわかりいただけたでしょう。
(どうですか?ブログの皆さんの周辺にもいらっしゃいませんか?)

神経の太いタイプのハイパフォーマーは有機的な組織の中で育まれることが
多いように思います。
さて、今回はフトシさんの登場です。
架空の人物フトシさんを通じて、神経の太い人がどんな人か見ていきましょう。





フトシさんが選んだ就職先は中堅の商事会社。
商社マンというものへの漠然とした憧れと、何といっても、OB訪問や選考で出会った
先輩たちの魅力に惚れ込んで入社を決意しました。
商事会社といっても、この会社はエレクトロニクス・IT分野の機器(つまり、ハコモノ)販売に
強みがあります。
ただ、単純にハコモノだけが売れる時代ではありませんから、

それに付加価値としてのソフトウェアを乗せたり、

トータルのシステムとして仕立てて顧客に対して提供します。


フトシさんが配属されたのはこの会社の花形部門といわれるIT事業部門。
そこで、ルーターなどの機器を販売する課に席を置くことになりました。
当然、こうした機器類についての知識があるわけではありませんから、
配属当初は何事も勉強ということで、先輩社員の丁稚のような仕事をしながら、
すこしづつ知識を付けていきました。



そんな丁稚期間でありながら、フトシさんは少しづつ「神経の太さ」を見せていきます。
IT事業部門に配属された新人たちには、ITについての知識強化を目的に、
毎週、課題図書が与えられます。
その課題図書に対する自分なりの考えをまとめてレポートとして提出するという
かなり面倒な育成プログラムが動いていました。



はじめのうちはまじめに取り組んでいたフトシさんでしたが、持ち前の勘と要領の良さを発揮して、
ある時から、インターネット上に掲出されている課題図書の書評を見つけ出しては、
それをカットペーストして提出するようになります。
毎週末、休日を返上してレポート作成している同期たちを横目に
フトシさんはネット上で検索して、適当にカットペーストするだけ。
やがて、課題図書を読むことすらしなくなります。



「レポート提出が大変だ」と嘆く同期社員たちに対して
「お前ら馬鹿だな。誰があんなレポート読んでると思ってんだよ。
誰も読まずに捨ててるだけに決まってるだろ。適当に書いとけばいいんだよ。」
などと暴言を吐きます。






この暴言をまじめな同期社員が上司にチクリます。
やがて、本部長の耳に入り、フトシさんはこっぴどくお目玉を食らうのですが、
「書籍なんて読むよりもネット上で学ぶことのほうが多いですよ。
くそまじめにレポート提出するよりも、僕みたいに工夫する人間のほうが
これからの競争の中で生き抜けると思いませんか」
などと、ふてぶてしい言い訳をいうのですが、これがなぜか本部長を妙に納得させてしまいます。




「いい加減に見えるけど意外としっかり考えている奴」とか、
「普通の人間が考え付かないことをやりそう」とか、
フトシさんに対してそんな風評が少しづつ流れていきます。
とりわけ、本部長からは「新人だが、物怖じせず、おかしいものはおかしいといえる骨のある男」などと
何でもずけずけ言っているだけなのに、フトシさんは一目置かれ始めます。
(組織の上位者というのは、ずけずけ言われることに慣れていないので、かえって新鮮に思ったりします。)



笑い




実際には、神経の太いフトシさんとしては「適当にやり過ごしているだけ」なのに、
周囲が勝手にそれを「新しい発想」とか「組織におもねていない」とか好意的に受け取ってくれます。
しまいには、「あいつは白鳥のように、見えない水面下で足ひれを動かしている。
人が見てないところですごい努力をしているんだ。」などと良き誤解まで出始めます。
そんな状況がますますフトシさんの”図太さ”を増長させていきます。



適当で努力もあまりしないフトシさんですが、自分が興味を持った事柄には熱心に取り組みます。
レポート逃れのために培ったインターネット活用の力量が思わぬ展開を生み出します。
ITのハコモノ商材を逆オークションするサイトを考え付きました。
このアイデアを本部長に直接ぶつけると「面白い!やってみろ!」と即決。
早速、小所帯ながら専門チームが組成され、フトシさんはプロジェクト責任者に任命されました。
逆オークションサイトがほとんど無い時代であったために、これがヒット。



この成功がきっかけとなって、フトシさんはますます社内で有望視されます。
その一方で、
「懸命に努力するなんて馬鹿だ。仕事はせいぜい80%の能力発揮で十分。
俺みたいに才能のある人間は人生を謳歌すべきなんだ。」
という人生エンジョイを標榜するフトシさんは会社にもエンジョイを持ち込みます。



逆オークションサイトで初めて受注が入った時の打ち上げでは、
会社の予算を大幅に上回る費用を使ってドンチャン騒ぎ。
本部長の助け舟で費用は全額会社持ちにしてもらいましたが、
始末書を提出することに。



また、自分のチームだけ勝手に「服装自由」にしたり、
デスクのプライバシー環境を高めると称して勝手にパテーションを発注したり、
やりたい放題です。
その度に始末書提出でやり過ごすのですが、その始末書も始末書作成サイトで適当に作る始末。
一事が万事、なめきった態度でやり過ごしていきます。




そんな順風満帆に見えるフトシさんの会社人生ですが、
あることがきっかけで暗雲が立ち込めます。




この続きは次回にさせてください。

神経の無い人、神経の太い人(2) ナシオさんの挫折

【ナシオさんの挫折】


前回の続きです。
神経の無い人と神経の太い人。

ブログの皆さんの周囲にもいる突き抜けたパワーの持ち主たちには2つのパターンがありますが…



破竹の勢いで業績を出しまくるナシオさんでしたが、ある日、転機が訪れます。
突然、異動を申し渡せれました。
人事部の教育グループで新人を営業研修しろというもの。
会社側はナシオさんのハイパフォーマーとしての将来も考えて、前向きな異動を申し渡したつもりでした。
ところが、ナシオさんにその真意は伝わらず、「営業ラインから外された」と考えたナシオさんは転職を決意します。



転職先は中規模なネット系企業。
将来、上場する、ストックオプションがもらえる、というのが魅力でした。
転職先企業もナシオさんの前職でのパフォーマンスを評価して、前職での年収を保証してくれました。
仕事はナシオさんの得意な営業です。
ただ売るものが違うだけということで、ナシオさんには業績を上げる自信がありました。



ところが、新天地で営業を開始して間もなく、ナシオさんはどうも勝手が違うことに気付きます。
業績がなかなか上がらないのです。
上司からは「もっと顧客からしっかりとニーズをヒアリングして来い」といわれます。
新しい会社は、中小企業にインターネットを活用したソリューションを柔軟に提供するのが売り。
逆に言えば、はっきりとした商材は無く、企業のニーズに合わせてカスタマイズして提供します。
ナシオさんは何でも売る自信があるのですが、売るものから考えなくてはいけない今の仕事に戸惑いがありました。



そこで、上司に相談すると、
「確かに、いきなりソリューション型での提案営業は難しいだろう。
まずは、売りやすい広告商材をパッケージ提案したらいい。」
とアドバイスを受けました。

そこで、商品開発チームの同僚に手伝ってもらいパッケージ型の広告商材の提案書を作りました。

「さあ、これで売れるぞ」と意気込むナシオさん。
早速、それなりにリレーションのある中小企業経営者から契約を獲得。
喜び勇んで、会社に帰り、商品開発チームの同僚に受注を報告すると、

「受注する前に、枠を押さえてもらわないと困るよー。
提案書に書いてあることは、あくまで”例”なんだから」と注意されます。
『せっかく売ってきたのに…』ナシオさんはがっかり。



新しい会社では、商品開発チームがあらゆるソリューションサービスを統制しているため、
営業は社内をしっかりと調整して、顧客に対してサービスを提供する必要があります。
したがって、多くの営業がニーズに適した商品開発チームのメンバーを同行して提案するのが通常です。
また、具体的な商談からサービス提供フェーズに入ると上手に商品開発チームにバトンタッチする必要があるのです。


ナシオさんの以前の会社では、顧客から注文を取ってきたら、バックオフィスと呼ばれる事務スタッフに
伝票を渡すだけでOKでした。
ところが、新しい会社では、イチイチ受注前から社内をネゴしたり、商品開発チームに同行をお願いしたり、
調整しなければならないことばかりです。

遂に、ある日、商品開発チームでエースといわれる、ナシオさんよりも年齢の若いメンバーに
「ナシオさんはビジネスパースンとしての基本的な動作ができていませんよ」などといわれ、
ナシオさんは完全に切れてしまいました。
「てめえみたいな頭でっかちな野郎に営業がわかってたまるか!」と言い捨てて、その場を立ち去りました。


怒り

その翌日、上司からまたもや注意が入りました。
君はチームプレーということをわかっていないね。
ウチの会社の営業は上手に商品開発チームとコーワークしないと業績を上げられないんだよ。」

「そもそも、日ごろから良いコミュニケーションが取れていないから、
基本的な動作ができていないという様な指摘を受けるんだ。」





そんなある日、営業グループの同僚から
「ナシオさん、今月が誕生日だよね。
来週金曜日に誕生会を開くから楽しみにしていてね。」
と言われました。

どうやら、この会社では同じ部署内で誕生日の人がいると、
その部署全員で誕生日を祝ってあげる習慣があるようなのです。

ナシオさんは内心、気が滅入りました。
『何で会社の連中に誕生会なんてやってもらわなきゃいけないんだ…。
うまいこと口実を作って誕生会をキャンセルしよう。』





事前に誕生会に出られないと言うわけにはいかず、
誕生会当日、ギリギリになって、急遽顧客から呼び出しがかかったという口実を作って、
誕生会出席から逃れました。

その翌日、同じ部署の同僚たちの雰囲気が芳しくありません。
何と、全同僚たちがプレゼントを用意して待っていたというのです。
更に、ナシオさんの誕生会を聞きつけて、社長もやってきたというではありませんか。
ナシオさんは言葉を失いました。




ナシオさんの仕事はなかなかうまくいきません。
何より、組織に馴染めない感覚が日に日に強まっていきます。

そんな中、極めつけの出来事が起きたのです。


ある朝、朝礼で上司が
「今週から評価ミーティングを開始する」という話をしました。

『評価ミーティング?』
ナシオさんにとって聞きなれない内容です。
『評価結果を告げられる会議だろうか?』




そして、スタートした評価ミーティングには、何と部署全員が一堂に会しているのです。
何と、この会社では「完全360度評価」ということで、評価対象者の上司、同僚、部下が集まって、
評価対象者に、課題や問題点を指摘するという、恐ろしい評価システムが動いていたのです。

しかも、評価対象者の一人目はナシオさんでした。
まず、口火を切ったのは、営業部の庶務を担当する女性でした。
「ナシオさんは、周囲の同僚に対する配慮や気配りが足らないと思います。」
その後、約1時間、ひたすらチームプレーができないとか、顧客視点での提案が出来ていないとか…
散々な評価を浴びせられ、神経の無いナシオさんもさすがに落ち込みました。



「こういう評価だから、すぐに給与が下がるわけじゃないから」
という上司からの慰めにならない慰めを受けて、
ナシオさんは再度、転職を考え始めたのでした…。




そうです。
ナシオさんの悲劇は、神経の無いタイプなのに、

有機的なタイプの会社に入ってしまったことから始まったのです。


次回、こうした悲劇を起こさぬための秘訣などを解説したいと思います。

(だんだん、書くことが負担になってきました…)

神経の無い人、神経の太い人(1)

さて、本日はまじめな路線で。
有機的組織と無機的組織の話。
GW前にいたしました。



今回はその続き。
有機的組織で鍛えられた人材はどんなタイプになっていくか?
一方、無機的組織ではどうか?
ということを書きたい考えです。



==================
神経の無い人
   と
神経の太い人
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ブログの皆さんも一緒に仕事をしている先輩や同僚の中に
「この人、すごいな」と思うような人物がいますよね。
どんなタイプの人をすごいと思いますか?


勿論、人の「すごさ」は様々ですから、一概には言えません。
それは当然です。
すごく頭のいい人。ものすごく行動力のある人。
様々ですよね。


そんな中で「この人、タフだよなー」というケースがありませんか?
成果に対して貪欲で、目的をきっちりと完遂するタイプ。
(時に、「人としてはどうかと思うよな」なんて批判を受けたりするタイプ)
当たり前ですが、こういうタイプの人材は組織の中で重宝されます。



こうした成果に対して貪欲な目的指向の人には2つのタイプがあります。
神経が無いタイプか神経が太いタイプです。


今日は「神経が無い」タイプについて深掘りしたい。
このタイプの人は先日論じた「無機的な組織」で育まれることが多いようです。
無機的組織は何かと合理的に判断します。
ある意味で、人材もビジネスプロセスにおける機能として捉えます。
メカニカルな組織だということもできるでしょう。


従って、そういう組織の中で生き抜いていくためには繊細で細やかな神経などないほうがいい。
これも自然の摂理かもしれませんが、人間はどんどん適応していきますから、
そうした無機的組織の中で評価されるために、どんどん神経がなくなっていくわけです。
(無機的組織の社員が必ず神経がなくなるという意味ではありません。)






架空の人物を通じて、わかりやすくお話しましょう。


ナシオさんは、とある金融系企業に勤めるダントツのハイパフォーマーです。

入社当時、「やったらやっただけ」給与がもらえるというのが彼にとって大変魅力でした。
金融といっても、その会社には特別な差別化のポイントはありません。
ライバル企業がひしめく業界。
先輩社員からは「ウチの売りは強力な販売力だ」と教わります。
今考えれば、「売りが売りとは…」という感じですが、新入社員のナシオさんはそれを素直に受け止めました。


商品はライバル企業と大差ありません。
顧客は個人。投資経験のある中小企業経営者など。
投資商品の営業ですから、当然、顧客に損をさせることもあります。
また、ノルマを達成できないと上司から”詰められる”厳しい世界です。



同期入社した同僚たちの多くが「営業がつらい」と嘆く中、ナシオさんは「なぜ?」という心境。
やると決めたことは何としてもやりぬく強靭な達成指向だけではなく、彼の特性は「神経が無い」こと。



誇らしげ


そもそも、上司から詰められてもあまり気になりません。
上司は「鬼のような人」とか「冷血漢」などと恐れられていますが、ナシオさんにはさっぱりピンときません。




「新入社員はとにかく顧客を捕まえろ」と言われ、渡されたのが支店周辺の高額所得者らしき名簿。
そこにひたすら電話しろと言われ、ナシオさんはひたすらガンガン電話します。
ほとんどの電話で話もしてもらえず、場合によってはこっぴどくお叱りを受けたりするため、
同じ部署に配属された同期社員はノイローゼ気味です。

ところが、ナシオさんはどこ吹く風。
どんなに怒鳴られても、どんなにクレームを言われようとも、ひたすら電話し続けます。
当然、アポイントの獲得件数は同期中トップ。
それに伴って、ナシオさんは新人離れした業績を打ち出して周囲を驚かせます。




「神経が無い」ナシオさんには、いわゆる感受性とか、

対人理解(相手の状況や心理を理解すること)
というものがほとんどありません。
顧客が嫌がっているとか、上司が成績向上を迫っているとか、

そうした相手の状況を受け入れません。

通常、神経がある人の場合、何の特徴も無い商品や法外な価格の商品を売るとなれば、
相手の立場や状況を慮って、売ることに躊躇が起きたり、腰が引けたりということがあります。
ところが、ナシオさんはそんなことにはなりません。
相手のことを理解しないので、自分の目的達成のために一直線の行動を取ることができる。



ナシオさんは常人では到底なしえないような商談を成立させ伝説を作ります。
全く商品説明なしで受注するとか、
他社の商品パンフレットで受注してしまうとか、
(しかも、本人は他人に指摘されるまで、全くそれに気付かないという状況だったり)
クレームで呼び出されたのに、以前の2倍の商談を成立させるとか…
そんな具合です。




ところが、そんなハイパフォーマーのナシオさんが思わぬ挫折を経験することに…



この続きは次回にさせてください…